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(C)2003
Somekawa & vafirs

面白い人達

ヨシムラ ヒデユキ

あなたの職場にもいるかもしれない、面白い人達のお話。

1.身体検査

もう20年近く前、世はバブルの真っ最中。 ぶっちゃけ不人気な業種のうちの職場に入ろうと思うのは、やっぱり一筋縄ではいかない輩が多くて…

同僚「いや参った。凄い逸材がきたもんだわ。」
自分「何どーしたの。確か新入りの健康診断の手伝いしてたんじゃなかったっけ?」
同僚「うん、視力検査の手伝いしてたんだけどな。あれは凄いわ。」
自分「まさか右と左が判らない奴がいたとかじゃないだろうな。」
同僚「いや、流石にそれは判ってたみたい。ちゃんと指で指してたし。あのな…」
 
同僚『じゃ、これ(→)から』
新人『…(無言で指をさす)』
同僚『じゃこっち(←)』
新人『…(無言で指をさす)』
同僚『はい、ちゃんと口に出して言ってちょうだいね。じゃこれは?(↑)』
新人『…前。』
同僚「奥行きがあると言うのは意表を突かれた。」
自分「何と言う3D視点。」

2.大容量HDDにメモリ64kb

また別の新入り君。 彼は素晴らしい記憶力を持っていた。
今日の日替わり定食のメニューから来週の週間天気予報(それも北陸3県各地方の!)、来月の各人の仕事の段取りまで、何を聞いてもパッとその場で即答してくれる。 何故か「明日は雪が降ります」と断定口調だったのは謎だが。

自分「おーい、今日の仕事は離れの倉庫でやるから。先行っといてくれー。」
新人「ハイ、ワカリマシタ」
…来るついでに鍵持ってきて開けておいてくれよ。なんで雪の降る中、立ってんだよ。傘地蔵かおまいは。
自分「今日も離れの倉庫で仕事だから、先行って鍵開けておいてくれー。」
新人「ハイ、ワカリマシタ」
…いや、電気つけててもいいからね?何で暗い中でポツンと待ってんの。驚かせるつもりなのか?
自分「今日も離れで(略)、先行って鍵開けて明かりつけといてくれー。」
新人「ハイ、ワカリマシタ」
…OK、寒そうだな。せっかくストーブあるんだし、つけてていいんだぞ?と言うか俺も寒いんだけど。
自分「今日も(略)、先行って鍵開けて明かりとストーブつけて待っててくれ。あ、機材もコレとコレ準備しといて。」
新人「ハイ、ワカリマシタ」
…あれ、また雪の中で傘地蔵。俺どっかプログラム1行とばしちゃったっけ。
新人「鍵ヲ取リニ行クノヲ忘レマシタ」
しまったー、オーバーフローしたー。

3.日本語が下手でごめんね

今度は上司の話。
パソコンに詳しくないのは知ってたけど、それでも職場では使わざるを得ない訳で。

上司A「コレ、上のBさんから言われたんだけど、”えくせる”で集計してくれって。」
自分 「と、いきなりA4用紙1枚渡されても。と言うかコレ本来なら貴方の仕事…」
上司A「じゃ、頼んだよー」
貰った用紙に印刷された表から、適当に計算式とか読み取って何とか製作。はい、出来ましたよ。これがデータです。
上司A「お、出来た?んじゃ持って行くわ。」
上司A「出来ました!私が作りました!」
上司B「お、早いねぇ…って、なんで君にデータで渡した筈なのに印刷して持ってくるかね…ここ違うよ?」
上司A「あ、間違ってましたか。早速作った○○君に注意しておきます!」
上司B「私はA君に数字だけ入れればいいようにデータ渡したんだけど…返ってきたら印刷物になってたぞ。」
自分「自分もAさんから”やっといて”って渡されたのは印刷物だったので、自分でデータ起こしたんですが。」
上司B「…今度から君に直接データ渡すから。よろしく。」
上司A「まぁ色々手違いもあったけど、みんな余り気にしないようにね!」
同僚A「って言うか、手違いがあったのは貴方だけですけどね。」
同僚B「”気にするな”って、当事者が言う言葉じゃ無いですよね。」
上司A「そうなの?まぁ大丈夫!これからもみんなが頑張れば仕事はちゃんと進むよ!」
同僚C「そこはせめて、”みんな『で』頑張れば”にしましょうよ…」
同僚D「何で自分だけ除外して言ってんですか。」
上司A「そう?ごめんね、日本語が下手なもんでね。」
自分(…産まれてから50年近く、ずっと日本在住の生粋の日本人の筈なんだがなぁ…)

多分、あなたの職場にもい(ちゃったりす)るかもしれない、(傍から見ていると)面白い人達のお話でした。

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