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(C)2003
Somekawa & vafirs

金沢 BAR <主のひとり言>

ドスン・がちゃん

犀川に近い我が店。
そのまま上流に向かって二キロほどのところにある、通り抜けする車などあまりない、静かな住宅街に我が家はある。
とうぜん道も一方通行ではないが、けして広くはない。
川の上流に向かって「左」というか北へ向かうと小立野台地という、ちょっとした高台へ向かってゆるやかに上ってゆく。
その途中にあるショッピング・センターへ向かい、細い道をゆっくり車を走らせる。
たまたま右へ抜ける道はなく、左の方向からこの道へ向かうとティ字路ということになる。 (参考のため、ティ「T」字路ではなく、てい「丁」字路が正解らしい)

「ともあれゆっくり上っていくとすぐに一つ目の「丁字路」を過ぎ(こっちは直進である)。二つ目に差し掛かった。
そこへ我が方(丁字路)に向かってくる白い車が見えた。
が!、我が車は直進する。が、その車は止まる気配が!
・・・・・なかった」

話は昔に遡(さかのぼ)る。
二十代前半、四国に居る頃だ。 マツダはロータリー車で、タバコをスパ〜〜とやりながら世の中(わき見運転)をしながら車を走らせていると、と!突然信号待ちの車が目に入った。
が、である。気付いた時には・・・もう遅かった。
世間を見ながらの平和な(バカな)運転?だったため、そんなにスピードは出ていなかったのであるが、ほぼノー・ブレーキで前の車へぶつかってしまった。
その前の車は弾みで前へ押し出されると、また前の車へ、またまたその車は前の車へ、またまたまた前の車へと、まあ見事に僕の車を入れて四重衝突である。
たまたま徳島は鳴門(なると)の駅前の事、人はわんさと寄ってくるわ、当然警察を呼ばなくても幸い?に駅のすぐ横に交番があり、警察官も走り出てくる。
その警察官が呼んだのだろうか救急車も来た。
信号待ちしていた(停止していた)車に一方的に僕が突っ込んだわけだ。
100%僕が悪い。事は最悪であった。
ただ前記したように四重衝突ではあるが、そんなにスーピードは出ていなかったせいか、軽い「むちうち症」が一人いただけで人身事故としては軽いほうで、 結果やや助かったのであるが、若気のいたりで任意保険の不備があったのか、追い銭が100万近くあり、罰金もたしか6万円あり、三か月の免停となったが、 これは講習を受け一カ月に免除された。
ともかく手痛い経験であった。
しかしこれに懲りなかったバカな男が、僕であった。

それから数年後金沢へやってきた。
なぜか中型のバイクの免許を取り、また数年後大型も取った。
ある日、今の白山市は旧白峰村の急カーブの続く道をホンダの500ccで快適に、かつ調子よく走っているとそこは山奥(失礼)、対向車が少ない。
自然とスピードは上がる。しかし、しかしである。所詮“にわか大型取得者”、初心者だ。いくつものコーナーヘさしかかる。と、ある急カーブ。
僕には曲がりきれなかった。 と同時に運悪く対向車が見えた。がもう遅い、その車の側面へ僕は突っ込んでいった。
僕より先にバイクは回転しながら先に流れていく。
それを僕も道路を流されながら見ていた。
不思議に「冷静」に見えたのである。
幸いと言っていいのか、車の方は運転手側の後ろの側面だったため、外傷だけですんだが、僕の方は右足首骨折、両膝、両肘たいへんな挫傷。
右膝には水が溜まり、これは水抜き治療が非常に痛い。(この話は以前<主のひとり事>「タイトル・(レベル10)」に書いた事があるので、よければ<過去の日々>で探してみてください)
ともかく、これも僕が一方的に悪い。またまた手痛い経験であった。

さて冒頭の下のくだりに入ろう。
「ともあれゆっくり上っていくとすぐに一つ目の「丁字路」を過ぎ(こっちは直進である)。二つ目に差し掛かった。
そこへ我が方(丁字路)に向かってくる白い車が見えた。
が!、我が車は直進する。が、その車は止まる気配が!
・・・・・なかった」

その車、僕は一瞬予期せぬ気配を感じた、がこっちは直進、そのまま進むと左側面へドスン・ガシャンと来た。
急ブレーキをかけ、下りると相手側も下りてきた。
あぁ、とため息をつきつつ「難儀なことしてくれましたなあ・・・」と僕はつぶやきながらぶつかった箇所を見ると、左後部ドアが後ろへグアンと凹み、そのままタイヤのホイルにかけて削られている。
僕に落ち度があるとも思えないし、幸いに相手も承知してくれた。
相手の名誉のために風貌も言葉づかいも含め、悪い印象はない。
僕は素直にその箇所を直してさえ頂ければよい、という事を伝えた。
保険の手続きのため一応警察も呼び調書を取り、しばらくしてお互いにその場を離れた。
数時間たち、保険会社より電話があり、またしばらくして相手方の車屋さんが僕の車を引き取りに来てくれ、代わりに「代車」を置いてくれた。
修理に一週間くらいかかるとのこと、であった。

ということで、今回この欄では珍しく事実を「そのまま」書いてみた。
事故は起きないにこしたことはない。
こんな事は全ての人が分かっている事、今さら僕がここに“どうこう”書くまでもないだろう。

そんなことより、東北の方では理屈に合わない災難にあい、大変な数の車(愛車)が流された。
なんとも言葉にも出来ない、もどかしさがある。

<主のひとり言>  毎・月半ば更新いたします。