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(C)2003
Somekawa & vafirs

金沢 BAR <主のひとり言>

ほねつぎ屋さん

ここ最近、またまた腰の痛みがジワジワッとやってきた。
今悩みどころである。
接骨院に行こうか?いかまいか。
できることなら行きたくない。
とはいえしばらく歩いていると、左足の腰骨あたりが、キリッ、ズキン、と歩くたびに痛みが走る。
それもだんだん痛さが増してくる。
つい昨日もホームセンターへ行き、店内をうろうろしているうちに痛み出した。
幸いにアウトドア用のイスや室内用のイスが売られている。
一応買うようなふりをしながら、腰を据える。
ついでにハンモックも吊してあったので寝転んでみた。
ともかくしばらく楽にしていると、また歩けるようになる。
だからというか、まだ大丈夫、接骨院に行くほどではないだろう、と無理やり今のところ納得しているのだが、さていつまで辛抱、やせ我慢出来るのだろうか?。

ところで昔は接骨院の看板は「ほねつぎ屋」となっていたが最近はほとんど見かけない。
僕らもほねつぎ屋さん、と言っていた。
今時ほんとに骨を折った人が接骨院に行くとも思えないが、昔は今ほど身近に整形外科などない。
近くの「ほねつぎ屋」さんで治してもらっていたのだろう。
実際のところ、よほど複雑骨折でないかぎり、ほおっていてもその内に治っているものだ。

それにしても今まで何度となく腰痛で通ったことか。
二十歳すぎの頃、腰が痛くなり、曲がらなくなった。
整形外科に行くと「坐骨神経痛」との事だった。
これには落ちがある。
ホントかウソか冗談か。
その外科医曰く、その歳で坐骨神経痛とは「贅沢病」といって、遊びすぎ。
早い話、腰の使い過ぎなのだそうである。
ふ〜ん、と思いつつ、ちょっとはあったかもしれないが、使い過ぎというほどモテもしなかったし、そこまでした記憶も・・・ともかく「だそうで」ある。

それから30も過ぎスキーを覚え始めの頃、また痛み出した。(これは間違いなくスキーで痛めたはず)
この頃になると整形外科に行っても、確かに写真(レントゲン)は撮ってくれるが、治療そのものは接骨院となんら変わらない。
じゃあ最初から接骨院に、となった。

その接骨院だが、お金の要らない接骨院があった。
最初に200円だったか払うと次の日からタダなのである。
不思議と言えばフシギなのであるが、たとえばお灸(針灸)やマッサージ屋さんと違って保険が効く。
その保険料だけでいい、という考え方なのかもしれない。
だからなのか、最初は治療というか色々な器具の使い方を教えてくれるが、次から患者自身がしなければいけないのである。
たとえば「腰けん引」とか、腰に当てる「電熱器」とか「首けん引」など他色々な器具を、いわば使いこなさなければならないのである。
といってもそんなに難しいものではないが。
それにしても間違えば危険な器具かもしれない。
そんなものを患者に託していいものだろうか?とは思っていたが、いつしかその接骨院は無くなっていた。
治療費のタダには魅力があったのだが・・・。

しつこいが40代になり、しっかり四十肩になった。
これには参ったし、長かった。
冒頭の腰痛とちがって、常にイタイ。
そしてよく言われるように左手が上がらない。
上げようとすると肩から首にかけて、ジワ〜と痛みが増してくる。
とにかく楽な姿勢が無いのである。
これには参った。
接骨院に行ってもこれといった効果が無い。
お灸もにも通った。
針も打ってみたが、これはちょっと効いたような気がし、かなり通ったのであるが、やっぱり決定的な効果はなかった。
「なんとか道場」とまあ、凄そうなところも行ってみたが、さして変わらない。
結局一年を過ぎた頃、やっと痛みが収まったのであるが、結局何が効いたのか?、たまたま「その時期」が来たのか、今もって分からないままである。

50代になり今度は首まで痛くなり、これも結構長かったし、厄介だった。
60代になった。また腰痛である。

思えば、これといった健康を目的とした運動もしない。
ただ日々酒を飲んでいるだけ、これでは当たり前かー、と納得しても何もはじまらないし、解決もしない。

あぁー腰がイタイ。
ほねつぎ屋さんに行こうか、いかまいか・・・。
もうちょっと、先延ばしする事にした。

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