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(C)2003
Somekawa & vafirs

金沢 BAR <主のひとり言>

親切に感謝

今年の正月は天気も良く、かつ暖かく、実に平和な年始めとなりました。

ところが先週は一月の半ばですが、日本列島を覆いかぶさる大寒波がやってきました。
当然金沢も例にもれず、しっかり雪国となってしまいました。
ただ予報に反して、せいぜい10センチ程度でしたが、それでも辺り一面真っ白です。
そんな折、もう暗くなった夜は7時ごろ車で出かけました。

近くに旧金沢大学は工学部跡がありそのキャンパスに沿って、センターラインもない乗用車がやっと対向できる狭い道があり、そこを通った時の事です。
その道に差し掛かると左側に車が一台止まっておりました。
とそこへ対向してくる車があります。
僕は駐車している車の手前で左へ寄せようとハンドルを左に切ったわけですが、突然ガクンと車は傾き、左前輪がどうやら溝にハマったようです。
確認したはずですが雪で側溝が見えなかった訳ですが、とにかくハマってしまいました。
左前輪が落ちた分右後輪は浮いております。
その時に対向した車は走り去ってしまいました。

周りは暗い。
果て困った。
取りあえずバックで何とかならないかとアクセルを踏んでみましたが、空回りするだけです。
さあどうしよう・・・と思っているところへ前から一台の車がやってきました。
傾いた僕の車を見ながら通り過ぎたのですが、少し先に車を止め「大丈夫ですかー」と言いながらやってきてくれました。
その人曰く「けん引用のロープは積んでいるけど、使った事が無い」という事でした。
とそこへ、また一台の車。
僕らと車を見ると「お手伝いしましょうか」と言ってくれ、前輪を持ち上げながらバックしてみよう、という事で二人が「セ〜ノ」で持ち上げバックしてみましたが、 二人では無理という事が分かりました。
とそこへまた一台の車が止まってくれました。
都合男4人です。
「もう一回3人で持ち上げてみたら」という事になり、僕が偉そうに運転し三人に持ち上げてくれとはちょっとずうずうしい様な気がしたので、 どなたか車に乗ってくれませんか、というと「車の持ち主の方のほうが・・・」となり僕は運転席に乗りギヤをバックに入れ、 いきますよー「セ〜ノ」で持ち上げると二回目にグ〜〜ン、車はバックしてくれました。
やっぱり二人より三人の力です。
とにかくヤレヤレでした。
さて車はキズ付いたかというと、落ちる際ゆっく〜りだったせいかキズも見当たらず、なにはともあれ僕はホッとしたのであります。
三人の方の力で脱出出来た訳で、感謝感謝で心からお礼を言ったのはいうまでもありません。
「お気をつけて」の言葉を残しながらお三方はそれぞれご自分の車へ戻って行かれました。

何回か前に書きましたが、昨年一度で懲りず、二度も、「財布・カード・免許証」など入った小さいバッグをスーパーのトイレへ忘れた、と書きました。
別々のスーパーだったのですが、二回ともどなたかが名も告げず、それぞれのインフォメーションへ届けて頂いていました。

我がニッポン、我が金沢。
「親切」という言葉に今さらながら「感謝」している僕でありました。

<主のひとり言>  毎・月半ば更新いたします。