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(C)2003
Somekawa & vafirs

金沢 BAR <主のひとり言>

その少女は・・・・・

昔話になる。
看板を消し、グラスを洗い、その日使ったコースターをカウンターに並べる。 そして少ない伝票をバッグにしまいタイをはずす。 店のシャッターを下ろす頃には3時を回っている。
そんな夜中でも17〜8才にも満たないような少女がまだ盛り場をうろついていたりする。
今からの話は古くは独身時代、もう時効という事で勘弁していただきたい。

ある静かな夏の日の事、いつものように看板を消し私服に着替え、店の階段を降りシャッターを下ろす。 通りには誰一人歩いていない、と思った。
僕が行く方向の角に人の気配を感じた。 こっちの方向へ女の二人連れが何か慎重に歩いてくる。 ある程度の距離(たぶん2〜30メートル)になり何となく目が合いそうになった途端、クルリと背を向け、逃げるようにして角を右に曲がっていった。 「なんだ今のは・・・?」と思いつつ僕はあえて左側へ歩いてゆく。
そしてちょっと立ち止まり、振り向くとその二人は僕の方を見ている。 明らかに何か意識している。 他には誰もいない、僕はまた歩き出した。 するとその二人も僕の方向へ歩いてくる。
もはや声を掛けない訳にはいかない。 僕は立ち止まり「君達こんな時間に・・・?」とにかく立ち話もなんだからと、近くの居酒屋へ誘った。 素直についてくる。
明るいところで見ると、以上に若い。 若いというより幼いと言ったほうがいい。 よく話を聴いてみると、まだ高校生であるという事。 そして親に友達のところへ行くといって出てきたものの、留守だったらしい。 時間も時間だしどうしようかと思っているところへ僕が現れた、という事らしい。 そして何故か安心感を持ったという事らしい。
そして二人で顔を見合わせながらケロッとした顔で言う「それにこんな時間にもう帰れないもんねえー」

その頃は一間しかないアパート暮らしである。
布団も一組しかないがそれでも構わないという。 布団を敷くと上着だけ脱ぎ、明るく「オヤスミナサーイ」と二人で寝てしまう。 僕はあっけにとられながらその横で寝た。 夏のことだから毛布だけでもまあ良い。
するとすぐ横の子が、右手を上にあげバタンとよこに倒す。 すると僕の胸へ落ちてくる。 とりあえずその手をとり、布団の中へ押し入れてやる・・・。
また暫くして、今度は右足が僕の下腹部へドタンと来る。 もちろん生足だ。(予断だがついでにパンツも見えている) 何故か“もったいない“と思いつつ、また布団の中へ入れてやる。
しかし此処までならとにかく、次が問題である。 今度は体ごとボテーと来てしまった。 ほとんど僕に抱きつくようなカッコウである。
もうこうなると単に寝相の問題とは思われない。 よくよく考えると寝付いた様子もないのではないか? (分からないが)僕は重たいのを我慢・・・イヤイヤ、いい気持ちを我慢しながら、自分との葛藤が始まる。

まずどう考えても若すぎる。 なんと言っても高校生である。 社会問題。 いやそれよりも自分のモラルの問題・・・。 しかし、男たるもの「据え膳食わぬは男のうんぬん・・・」というではないか。 とすると今食わねば男じゃなくなる。 イヤイヤこの場合余りにも幼すぎる(それにもうひとり隣にいるし・・・)と、あれこれ考えるうちに僕の枕元でゴーゴーと大きなイビキが聞こえてきた。 「ナッ、ナニー・・・。」

<主のひとり言>  毎・月半ば更新いたします。