ドイツの文化―政治・経済・社会・文化・音楽・芸術について
日本の文化と比較しながらあれこれ自由に雑談を交わす教養ゼミナールです。
アメリカ文化の影響が氾濫するなかで
ドイツ・ドイツ語圏の文化は意外に知られていません。
その意味では新鮮なインパクトとなるかもしれません。
ドイツが気になる方,ドイツ文化に関心・興味のある方,
ドイツと日本の違いなど知りたい方,環境問題に関心のある方,
ドイツや外国での滞在経験など持ち帰られた方ご参加お待ちいたします。
司会は教室主宰またはアシスタントが担当いたします。
春期4月−6月,秋期10月−12月
各期10回程度,開講日時はご相談の上設定いたします。
ドイツ民謡・歌曲,日本歌曲の愛好家は
ドイツや日本の歌曲を気軽に鑑賞する「カフェーパウゼ」にご参加ください。
詳細はこちらをご覧ください。
春期・秋期文化ゼミナールT
ドイツリートの名作と日本の近代歌曲
Deutsche und japanische Lieder
「ドイツリート(ドイツ歌曲)」は19世紀ドイツ語文化圏の音楽史上の際立った成果のひとつです。
シューベルト,シューマン,ブラームス,ヴォルフ他の巨匠の名作が日本でも知られていますが
歌唱演奏やCDの試聴などまじえながら,詩と音楽を鑑賞,また歴史的な発展を展望,
さらにこの影響を受けて生まれた近代の「日本歌曲」について概観いたします。
春期・秋期文化ゼミナールU
ドイツ民謡を歌いましょう
Singen wir deutsche Volkslieder!
ドイツの民謡や愛唱歌の演奏を聞いたり実際歌ったりしてドイツ語・ドイツ文化に触れます。
歌うことがお好きなドイツ語・ドイツ文化ファンの方々のご参加をお待ちいたします。
どちらも4−5人程度のグループでお申し込みください。
日時の設定はご相談に応じます。
参加費1人1回¥500
現在は休講中です
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Wir stellen uns vor ―
1 私たち流の異文化コミュニケーション
私たちは通算2ヵ年ドイツのハンブルク,ミュンヒェン,アウクスブルク,フライブルクなどの諸都市に滞在.。
その間,1964年にはドイツで運転免許証を取得,VWでアウトバーンを
東西南北に駆け抜けながら当時の西ドイツ国内諸都市や当時可能な近隣諸国を探訪。
その後は主としてユーレイルパスを活用して車窓の眺めを堪能しながら
ドイツ語圏や近隣諸国の文化遺産を訪ねました。
当然いろいろな人々とのいわゆる異文化コミュニケーションを体験してきました。
この私たちの体験は21世紀に入った今では,もうとれたての新鮮な体験ではありませんが
その代わり,より客観的にドイツ・ドイツ人・ドイツ文化の特徴を見ることができるようになったと思います。
新鮮という意味では最近のドイツのフレッシュな生の体験を持ち帰られた方や
最近来熊されたドイツ人ゲストのご来訪を大いに歓迎いたします。
2 シュトルム文学をめぐる私たちの日独文化交流
19世紀北ドイツの詩人テーオドール・シュトルムTheodor Storm の作品は
かつては日本でも愛読されていましたが,今でもその代表作の『みずうみ』は
岩波文庫で読むことができます。
シュトルムの生まれた町はフーズムHusumという北海沿いの小都です。
ここにはシュトルムの生家や旧居が保存されていて世界中のファンや研究者が訪れます。
久しくシュトルム文学の愛読者であった小生,縁があって1983年
「日本シュトルム協会」を設立(法的には任意団体に過ぎませんが)しました。
生地フーズムの「シュトルム協会」からは大いに歓迎され以後交流が続いています。
1988年には海外名誉会員に推挙され今も顧問として協力しています。
関連でドイツ国内のシュトルムゆかりの地を歴訪
各地でシュトルム研究者や愛好者,また詩人血縁の方々と交流いたしました。
特に「日本のシュトルム文学受容」についての講演と
その後のドイツ人らしい質疑への応答,
音楽好きでピアノ演奏とテノール独唱を得意としたシュトルムが,
自ら小コンサートを開いたゆかりの城館で開催した
私たちの演奏による Liederabend(リートの夕べ)
は忘れられない思い出となっています。
よく使われる日本語の「エネルギー」や「テーマ」という語の原産国はドイツ
実はドイツは日本にとって遠くて近い国です
『現代のドイツ・ドイツ人・ドイツ文化を知るためのキーワード』(講演原稿)