軒下 6 電装・点火系

 

電気は苦手

なにせ以前のレストアの時も、分解した電装系を元に戻すので精一杯でした。 今回は少

しだけ進歩して?古くなったコードやコネクタを修理しました。 本来ならすべて新品にする

べき性質の部品ですネ。(そも、今回っつっても十数年前の話ですね…)

先ずはコードの腐食部分を探しました。ホーンの近くの配線が酷かったので修理しました。

あとはレギュレーターのコネクターが焦げていましたが、Z2の持病のようです。元の回路か

ら交換するべきですが、なぜかテスト時は許容範囲っぽいデータを示してました。

Z2ではレギュレーターとレクチファイアーが別個になっていますが、現代では一体化している

ようです。後年の機種から流用できないか、現在、配線図をいくつか照合して検討中です。

レギュレーターとレクチファイヤーを配線図から消して、両者の機能を持つカワサキ大型車

のレギュレーター(6芯)を入れた図を作ってみました。その車種の配線図では基本的に配

線色も同じだと思います。あとは出力や容量等の問題だと思います。全然自信ありません

が…電気に強い人って尊敬します。もしかしたら専用の社外品を買うかもです。

(2004/9 追記 交換しました。 ICレギュレーターは下記にて…)

他にも、スターターやウィンカーのリレーなど、あまり新しい機種から流用しようとしても、コ

ネクター形状などが面倒だったりします。何かと新しい方が値段も安いのですが、小改造で

換装できそうな年代のバイクの方が理解もしやすいです。

以前にも確か、スターターリレーにGPZ辺りのを流用したと思います。(き、記憶が…)

 

ポイント(始動前)

始動前の(静的な)点火時期の調整です。

目が一点に集中してますので(笑)、ワタシ的には音付きテスターが便利です。

でも、ここは導通の確認ができれば良いだけなので、12V豆電球で自作もできますし、

よく似たペンタイプの便利工具もあります。導通が消えた瞬間が点火タイミングです。

以前、この時点での失敗ですが…タイミング自体は合っているけれど、左右のユニット

同士が近すぎる状態になった(してしまった)事があり、高回転で双方が接触して誤動

作(レブリミッター状態?)を起こした事があります。タイミングに気をとられ、クリアラン

スやポイント劣化のチェックが疎かでした。(恥)

 

 機械式アドバンサーが素敵…

 

点火時期(始動後)

動的な確認(点火時期・進角時期)にはタイミングライトが必要です。S.Mには

ストロボライトと表記されています。 光の中で動く時期マークを眺めていると、

機械式アドバンサー(進角装置)の仕組みに感心します。 が、やはり私のは

くたびれ気味で、少し早い感じです。 発進トルクに影響するみたいで、スプリ

ングだけでも交換できれば良いのですが…今回は良しとします。(おい) 

最重要課題その・・・いくつだっけ? (^_^;)

整備時用の回転計はその昔、遊びで車に付けてたクルーズコンピューター風

のアクセサリーを利用しました。電圧計等の機能もあります。 タイミングライト

同様、プラグコードにセンサーを取り付ける構造でデジタル表示です。

キャブ調整等にも重宝します。(物持ちいいな〜自分…)

 

 

コイル

コイルをダイナに交換。(たぶん90年代初頭)

コードとキャップは友人が四輪のゴルフに使用していたボッシュ製に交換しました。4輪用なのでキャップはストレート型ですが、バイク用社外品と比べても火花の強さは一目瞭然です。先ずは始動性が大きく向上しました。まさにセル一発!

―ハイテンションコードを寄贈(笑)してくれたR君に感謝!― 

ポイント点火でもレッドゾーンまで回りますが、メンテナンスが楽なので、こちらもダイナSに交換しました。ダイナVやFX純正とどう違うのか分かりませんが、リーズナブルで助かります。

 

ダイナコイルは純正より大きく、フレームの取り付け穴の間隔が合いません。

余り物のアルミ材をリベッターやナッターで組み合わせてステーを作りました。

(FXの点火ユニットを使うなら、抵抗値の違う、色がライトグレーのダイナです。)

いくらダイナに交換しても、進角の問題は別。なんとかしなければ…

↓ 2004年追記

なかなか高価な最新ユニットは手が出ませんが、先ずはスプリングの交換もしくは

当分ダイナSが故障しなければ???最新ユニットも考えます。

(やっと交換したICレギュレーターの信頼性を確認してから…という意味です。)

 

 

ライトリレー

シビエのリレーを使用してましたが故障してしまい、付属の配線を再利用のまま

リレーのみエーモンのハイワット・フォグランプ用2個で代用させてみました。

リーズナブルな応急処置のつもりでしたけど、既に数年間、特に問題なし…かな?

 

【 補足&お返事メモ 更新日05/10/20 】

>番号

画像のリレーに書いてある番号の違いは単に製品の出荷番号だと思います。どちらも同じパッケージの製品です。

(御質問のとおり)エーモンのリレーは見た目は同じでも出力によってニ、三種類の製品がある様ですので御注意下さい。

2個必要なのは、それぞれヘッドライトのLow用とHigh用だからです。

>リーズナブル

最近はシビエのリレーを単品で取り寄せれば、その方が安い場合もあるようですけど、前回の故障の際もでしたが、

LowまたはHighのいずれかの回路が故障しただけで買い換えるのに比べたら、こういう方法もありかな〜と思います。

それに大抵、故障するのは使用頻度の高いLow側でしょうけど、そこ(故障地点)からHighにしたまま走るぐらいなら、

現場でカプラーを組み替えるだけで、バルブ等の故障原因の確認やLow側のみ復帰できるメリットもあるかと思います。

>故障

正直、このHPをアップした直後に、とうとうLow側が故障したのですけど、数年ぶりとはいえ、やはりレギュレーターにこそ

原因があると見て、そちらも同時に交換しました。そういう事も含めて、今尚あらためてテスト中であります。(汗)

 

 

アーシング?

今日び、「アーシング」ってのが流行ってるそうで(遅い?)、多くの皆さんが

効果があると証言されているのを見聞きするうちに、とりあえず試してみよう

かなと。 つ〜か、雑誌とか長いこと読んでないんで…(^_^;)

とりあえず14スケアがメートル300円×2mと内径8ミリネジ穴6ミリの端子が

30円×4個で計720円プラス消費税の754円…う〜む。

半田や収縮チューブは工具箱に在庫があった筈だし、あとは作るだけ。

これで本当に効果があるのか? 報告は後日!! (2004年9月現在)

(つづく) 

 

後日追記

さっそく自作のケーブルをば、バッテリーのマイナスとシリンダヘッドカバーを

結ぶように取り付けてみましたけど、折りしも先日来よりエンジンが酷くカブリ

気味で、今一つ効果の程は判りませんでした。カブリの原因は調査中。(^_^;)

とりあえずニードルを下げてプラグの熱価を8から7に変更、エアスクリューを

調整して半日程乗ってみましたけど、レギュレータの交換でライトが明るくなっ

た割りにウィンカーがイマイチだったのが、まずまず正常になったのは判りま

した。電気系にも縦社会のような序列がある?

 

 

ICレギュレーター

初期Z一番の泣き所、レギュレータ(左上)とレクチファイアー(右上)をついに

交換しました。遅すぎる決断だったかもしれませんが、やろうとすると必ず周り

の何かが先にやられるという…要は万年金欠なだけですが。(爆)

にしても、こいつらのせいで、(そこそこ詳しくなる前を含めた)苦節二十数年、

それゃも〜語るも涙(聞くと爆笑?)の悲惨な思い出が走馬燈のように…

(下記参照)

一体化したICレギュレーター(MF対応)はPMCです。(写真下 2004年購入)

 

 

私が出会った現役または元Z2オーナーの方のほとんど

がコイルが焼けて片肺になった経験をお持ちとの事で、

人によって「30〜40キロしか出なかった」とのお話でした

けど、慣れてくると?おのずと諸々対策を覚えるもので、

100キロ近くは出せるようになりました。

…全然自慢にならない?(笑)

懐かしいアルバムから…この後でタンクとポイント類も外した筈ですが、

サイドカバーやらタンクバッグやらは、そこらへんの草むらです。(笑)

写真は80年代後半、今にして外見主体に過ぎなかった最初のレストア

直後に手持ちの社外パーツを付けて、いそいそとツーリング中に突然、

普段なら「ピッピッピ…」と小鳥のさえずりのレーダーが「ギギギ…!」と

木から落ちたセミのような音をたて、同時にエンジン停止。

コイルからポタリポタリと茶色い水飴のごとき肉汁が垂れてぶっ壊れる

現象を「レア・ショート」というのだそうです。(うまいこというね…)

※正しくはRARE(生焼き・珍しい)ではなくLAYER(積層)です。(^^ゞ

「ゼロの焦点」(松本清張)で有名な能登金剛ヤセの断崖近くの県道。

ここから金沢までの100キロ近くを、仲間の協力もあって、あ〜でもな

いこ〜でもないと、当時の持てる知識と閃きの全てを尽くして(苦笑)、

片肺375cc?で帰り着きました。当然、コイルは要交換。(純正)

コイルは80年代前半に一度新品に換えたばかり?でした。

つか、結局はまだまだ未熟で他の原因が分からなかったんですね。

夜の峠のコーナー中に突然ライトリレーが壊れて恐怖の真っ暗状態に

なったり、ハンドルスイッチが高熱でショートして煙を上げたり、時には

予備ヒューズを使い果たし、煙草の銀紙代用でスタンドを探したり…

本当に電気系トラブルは、挙げれば枚挙に暇が無いって感じでした。

さて、遅すぎたレギュレータ交換で、こんな事ともオサラバできるかな?

え?すべてレギュレータのせいかは疑問?(…たしかに。)

 

 

KHウィンカー

昔からKH用に替えてる人って多かったですよね。

がらも号も購入当初からで、レストアの際もノーマルに

戻す事はありませんでした。お気に入りです。(笑)

社外のステーは直径が少し小さい場合があり、

一旦レンズのネジを緩めてから取り付けないと

歪み(内部応力)が残って走行中にヒビが入る

事があります。

(一部「今宵のワンカット」より移稿)

 

 

MFバッテリー

2006年春、ようやくですが、MFタイプのバッテリーに換装です。

BG14L-A2 (BM LINK社扱い)

画像下のが従来使用していた某大型アメリカンの物ですけど、

換装によって余ったスペースが小物入れになってラッキ〜?

ていうか、今回購入したのはセミシールドのゲルタイプと呼ばれる

タイプでして、従来のMFと何が違うのか、よく解かりません。

くわえて何故にノーマル用(YB/FB14L-A2対応)の互換製品が

あるのかも解かりません。MF用レギュレーター交換が必要ない?

もしもそうなら、充電器も従来のでOKなんかな?(ダメみたい…)

補水(ゲル)も必要?・・・も違うか。

どうにも取説が解かり辛くて…諸々調査中です。(汗)

(一部「今宵のワンカット」より移稿 06/12/01追記)

 

その他MFタイプの参考/ユアサYTX14AHL-BS等

 

 

油温計

ヨシムラの油温計です。購入当時はボルテージや時計付き

のは無くて油温のみのタイプです。

アルミのアングル材を加工して取り付けステーを製作。

ゼファー用のクラッチレバーに社外品のミラーマウントをセットし、

ミラーと同じサイズのブレーキ用バンジョーボルトを使って固定。

ボルトの長さ調節とライト切り替え時の指の接触防止を兼ねて

短く切ったアルミパイプをかましてあります。

ただ、当時は左のミラー用(クラッチレバー用)の

社外品ミラーマウントが見つからなくて、右用のミラーマウント

(ブレーキマスター改造用)の穴を長穴加工し、ボルトには

偏芯のオーバル型に削ったワッシャーを挟んで取り付けました。

(右側はZXRのマスターですが、同じカワサキでもネジ間隔は

左右で違いました。)

ゼファー用クラッチレバーですので、ミラーはレバーの本体側にも

セットできますし、逆(ミラーをハンドル側に)でも良いのですが、

この方が見やすかったので…油温計が。(笑)

(夏場や渋滞での必需品です。)

ほぼ同じ方法ですが、単品のミラーマウントを使って

別の場所に時計も取り付けてます。

 

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