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(C)2003
Somekawa & vafirs

金沢 BAR <主のひとり言>

猫もびっくり

前回、猫がテーマというか「通い猫」というタイトルでわが家の猫の話を書いてみました。

そこそこ評判がよく、じゃあ今回もテーマは猫でいこう、と思った訳でありますが、実のところ、同じテーマで続けて書くというのは、「ネタ切れ」のときなのです。
おかげさまではありますが、このホーム・ページも11年目に入っており、毎月何がしか書いていると、たまにネタ切れするのであります。
(しょせん、ど素人ですから)と、言い訳がましいですが、ほんとなのであります。
ところで先ほどから「ネタ」と書きましたが、本来の意味を皆さまご存知でしょうか?・・・聞いた話によると「種」からきているようです。
たとえば落語とか、漫才の「話のタネ」を業界用語で言葉をひっくり返し、「ネタ」になったようなのであります。
その業界の「俗語」という事になるのでしょう。
たとえば、ジャズミュージシャンが「ズージャ」といったり、身近な所でお寿司屋さんではお茶の事を「あがり」といいますが、 本来の意味は(といっても諸説ありますが)お客が「お帰りになる」時の合図で「あがり一丁」となるようです。
いずれにしろ業界用語で、私たち素人(お客は)素直に「お茶」といえば良いらしいです。 ・・・余談ですが、お寿司屋さんでは、下に「り」の付く食材が10個あるらしいです。
(暇な時考えてみてください)とりあえず「ノリ」からいきましょう・・・。

さて冒頭の「猫ネタ」ですが、わが家にやって来てまる五年。
前回に続いて、というより、過去にも何回か書いていますが、(猫がやってきた日)とか。
つい先日の日曜日の事ですが、見事に“事件”を起こしてくれました。

わが家の玄関の前に簡易の傘立てが置いてあります。
4〜5本立てられるものですが、金属で出来た結構頑丈な物です。
が、カタチとして分かりづらいと思いますので、あっさり写真を添付する事に致しました。

簡易傘立て

先日の日曜日の午後の事です。
日に何度か道路に面した玄関にリードでつないでいます。
ぼーっと世間を見渡しながら、また通りすがりの人に「あら可愛いー」と言われながら頭をなでられたり、横のツツジの下で昼寝をしたりと、平和に過ごしております。
その日曜日もそうでしたが、たまにはと思い、僕はリードを持ちちょっと遠出しました。
といっても猫の事です。
わが家からほんの20メートルくらいではありますが・・・。
元々住宅街、この界隈に用事のある車しか通らない、実に平和な道路であります。
その20メートル先で寝そべってしまい、つなぐところもなく、先に記した「傘立て」を僕は持ってくると、それにリードをつないだ訳です。
僕はほんの数メートル離れ、新聞に目を通していたのですが、そこへ例のチリ紙交換車が拡声器を鳴らしながらやってきたのです。
通り過ぎれば良かったのですが、何を思ったのか、我が猫の前で急に止まってしまったのです。
たぶん猫好きだったのかもしれません。
が、当の猫はその音量にびっくりです。
その瞬間金属の傘立てを引きずったまま、わが家へ一直線。
5キロある猫にとって、いざとなれば何の役にも立たない「重り」だったのです。
カランコロンとその重りを飛びはねながらわが家へ逃げ帰ったわけですが、その前に勢い余った重りが、お隣の車のバンパーにガシャーンとぶち当たってしまいました。
「ありゃー」と思い、見てみるとしっかり二本傷が付いておりました。

その旨をお隣りへお話したわけですが、ふだんわが家の猫を可愛がって貰っています。
それだけにお隣様も恐縮されておりましたが、とにかく事実は事実です。
知り合いの車屋さんへ連絡、次の日見に来てくれましたが、数万円かかるとの事でありました。
(車同士ではないため、保険は使えません)念のため・・・

という事でしたが、縁があり、わが家の前に捨てられていた猫。
今まで一切病気もなく、わが家のアイドルとして日夜奮闘?してくれているわけですので、“これぐらいは”とまあ、無理やり納得している僕でありました。
ついでに嫁さんも(たぶん)・・・。

ところでその事件(事故)から3日経ちましたが、今だ外へ出ようとしません。
よほどショックだったのか、それとも「ちょっと悪いことしたかニャア〜」と、わざとらしく遠慮しているのかもしれません。

皆さま、くれぐれも簡易傘立てに猫をつながないように致しましょう。

<主のひとり言>  毎・月半ば更新いたします。