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(C)2003
Somekawa & vafirs

金沢 BAR <主のひとり言>

京舞子という葉ボタン

さて今年、あの記録的に暑かった夏。
ひょっとしてこのまま夏がずーと続くのでは、と心配したぐらいであったが、ちゃんと冬が来た。
それもまだ11月だというのに雪交じりの雨が降っている。
長期予報によると、今年は例年よりも寒さが厳しいとの事、ついでに懐も厳しいというのに。

ところで冬がくると、あちこちの花壇や鉢植えに見かける葉ボタン(花キャベツともいう)の季節となる。
わが家も例にもれず毎年鉢に植える。
ともかく寒さに強いようで、雪に埋まってもなんのその、元気に咲いて(花びらではないので咲いて、とは言わないのかもしれない)が、ともかく元気である。
で、わが家の葉ボタンはというと、あの大ぶりの葉ボタンではなく。
小ぶりであり、一株で枝分かれしているちょっと上品、その名も「京舞子」と綺麗な名がついている。
花屋さんによっては「京美人」と書いてあったりする。
葉ボタンには間違いないので雪の中でもスックと立ち、京舞子だけに踊っている様に見える。
が、やがて毎年春になると黄色い菜の花のような花が咲き、それが過ぎると枯れてゆく。
当然一年草だと思っていた。
ところがである。

去年植えたその京舞子が年が明け、春になっても花は咲かない。
春も過ぎ夏になっても咲かない。
しかも枯れもしないのである。
少し色あせてはきたが、ちゃんと鉢植えでしっかり生きている。
「君は一年草ではなかったのかい?」と話しかけてみた。
すると「たまには長生きもいいものです」と言ったかどうかは定かではないが。

以前にも書いたが、パセリは二年草のようだし、紫蘇(青じそ)はわが家では三年続けて咲いた(生えた)。
今年は初めてニラを鉢に植えたのであるが、切っても、切っても次から次へと伸びてくるので実に重宝している。

その昔鹿児島にいる頃は、庭の端っこで毎年勝手に、いわば雑草のように生えていたので多年草なのかもしれない。 (参考のために我が部落ではニラを食べる習慣がなく、ホントにその辺の道端に生える雑草だと思っていた)
ともかく多年草だとすると、家で食べる分にはひと鉢で毎年楽しめる、という事になる。
これは実に重宝し、まずは来年元気に生えるのか楽しみである。

ちなみに今の我が家の裏に生えている「ドクダミ草」など多年草というちょっと気取った言葉より、もはや人類、動物が滅びても、 これだけは生き残るであろうと言われるゴキブリと同じで、ドクダミ草も延々と生き延びるのではないだろうか。
とにかく毎年確実に、当然肥料などやった事もないのに元気に生えてくる。
頼もしいやつ、と言っておこう。

さて葉ボタンの仲間である京舞子にもどる。
一年草であるはずで、しかも春には花も咲く。
花が咲くという事は次に種も出来るはず、という事はその種からまた京舞子が生まれるはず。
しかし前記したように春に花は咲かなかった。
という事は株を増やせない事になる。
しかしわが家の場合は今だ元気にしているが、どう解釈したらいいのだろうか。

ひょっとしたら、たまたまうっかり花を咲かせるのを忘れてしまい、気が付いたら真夏の暑い時期となった。
「やれやれしょうがないので来年咲く事にするか・・・」とひとり呟いているのかもしれない。
京舞子、とにかく今年は新しいのを求めず、来年咲くのを楽しみにしている。

皆さま、来年咲き次第ご報告いたします。

<主のひとり言>  毎・月半ば更新いたします。