・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(C)2003
Somekawa & vafirs

金沢 BAR <主のひとり言>

米焼酎

先ごろ、ちょっといい酒が入ってきた。
焼酎である。
昔は偽物まで出回った、あの新潟を代表する「越乃寒梅」で有名な石元酒造から出たものである。
日本酒メーカーだけに米焼酎だ。
それもそのはず、吟醸酒の酒粕を二次発酵させたものらしく、かつ古酒となっている。
古酒だけに五年ほど寝かしてあるらしい。
それだけに値段もすこぶる良い・・・。
ラベルに越乃寒梅とやや小さめに書いてあり、そして古酒とあり正面に「乙焼酎」と大きく印刷されている。
度数はというと通常の焼酎は25度がほとんどであるが40度とウィスキーなみの度数となっている。

さて飲んでみよう。
香りはというと芋焼酎とは違い、ほのかに甘い香りがする。
研ぎ澄まされた吟醸酒の酒粕のせいだろう。
呑んでみると意外にスッキリしている。
40度という度数はそんなに感じさせない。
五年ほど寝かしただけの事はある。
もっとも40度というとウィスキーに例えるとごく標準的な度数ゆえ、ウィスキー慣れしている方ならどうという事もないであろう。
年間数百本しか出さない、とあるが、数百本とまあ適当数字ではある。
うがった見方すると、百に近い数百なのか、限りなく千に近い数百なのか?と問いたくなるが、素直に2〜3百本と好意的に捉える事にしよう。
飲兵衛は限りなくやさしくなければ、いい飲兵衛とは言えないので・・・。
いずれにしろ「良いかつ綺麗な焼酎」である事は間違いない。
これは僕の本音である。(飲んでみる価値ありです)

ところで焼酎というとまずは芋焼酎となるが、僕はどうも芋に縁があるらしい。
芋というと薩摩は鹿児島になるが、僕はそこで生まれ育ち、芋所であるだけにほぼ毎日食べていた。
というのは食べざるを得ないのである。
貧乏ゆえ米の節約のせいか、常に芋ご飯であった。
釜で炊くのであるが、まだ炊けていないある時間になると、切った芋を入れるのである。
炊きあがると芋もほど良く煮えているのである。
お袋が炊くのであるが上手く炊いていたものだ。
それに僕は毎日でも以外にも好きだった。
また時にはオヤツまで芋だった。
芋を蒸かし、ご飯を少し入れ思いっきりかき混ぜ、ねばねばにすると、砂糖と塩をちょっと入れネバネバ状態をすくって食べるのである。
その名も「ね〜ぼ」と言っていた。

それから大阪時代があるのだが、これは置いとくとして、次は四国は徳島時代となる。
徳島もまた芋所である。
あの「鳴門金時」がある。
大阪でも良く見かけた。
ある金沢の芋業者によると関西は鳴門金時が幅を利かせ、こちらの芋は出荷できない、と聞いたことがある。
そして金沢となるのであるが、説明しなくてもあの輝く五郎島金時がある。
結果僕は薩摩芋で育ち、鳴門金時を経て、五郎島金時で一生を終えそうである。
またそれで良い。
実は今でも芋は好きで良く食べている。
芋は焼いてもよし、煮てもよし、蒸かしてもよい。
が、やっぱり一番は焼きイモに限る。
実際僕は「焼きイモ機」というほどの物ではないが、ホームセンターで買った土鍋というか、焼きイモ専用土釜(どがま)を求め、それで焼いて食べている。
それに石でも放り込めば石焼きイモとなるのだろうが、そこまではしていない。
とにかく美味しくやける。
満足まんぞくだ。

ところで冬になると鍋料理が欲しくなる。
わが家もよくやるが、その鍋の代表の一つ「ほうとう鍋」がある。
山梨県が本場らしいが、大まかに富士山麓の料理らしい。
そのほうとう鍋に欠かせられないのがカボチャであるが、わが家の場合カボチャの代わりに芋を使う。
これが結構いける。
一度お試しを・・・。

さて冒頭の米焼酎の事を書いておきながら言うのもなんだが、焼酎もやっぱり芋焼酎の方が美味い。
あの香り、というよりイモ臭さがなんとも良い。
臭くなければ焼酎じゃない、と僕はいいたい。
強めのお湯割りでより香りを出し、ゴクン。
う〜ん、ウマイ。
飲兵衛でよかったなあ〜。

追伸・こちらで五郎島金時を使った焼酎その名も「五郎島金時」がありますが製造者はというと、本場鹿児島の「神酒造」へ材料を送り、そして素晴らしい五郎島金時焼酎が出来あがるのだそうです。
どうりで美味いはず。
うんうん・・・。

<主のひとり言>  毎・月半ば更新いたします。