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(C)2003
Somekawa & vafirs

金沢 BAR <主のひとり言>

便利とズボラ

我が家もやっと「地デジ」対応テレビとなった。

“やっと”と書いたが本音のところは、このエコ・エコ・エコと声高にいいながら何と大胆なムダ、と思っているのでギリギリまで、もしくは簡易チューナーでもいいかな、と思っていた。
しかし先月くらいからたまにバシッ、バシッと、何やらブラウン管の目も疲れてきたのか“目くばせ”するようになり、音もこれまた咳(せき)でもするようにガガッと突然大きくなったりするようになった。
しょうがないので不本意ではあるが買い換えるに至ったのである。
ただ説明書に書いてある電気の消費量をみると、何時間視聴とは書いていないが、年間の消費量「約1300円」となっている。
月にするとほぼ100円となるので、確かに地球にやさしくなるようである。

ところでいつ頃からテレビは始まったかというと、以外にもドイツが世界に先駆け、1935年に定時放送開始となっており、遅れる事6年後1941年にアメリカは本格放送となっている。

日本はというと1953年(昭和28年)に始まっており、もちろんNHKである。ちなみに初年度の受信契約件数「866件」だったそうである。
さてその頃の受信料であるが「200円」となっている。
昭和28年の200円が現代に換算するといくらくらいになるかちょっと調べてみた。
今やブームのラーメンが一杯17円〜20円となっているので受信料はラーメンの約十倍という事になる。
今現在ラーメン一杯5〜600円とすると5〜六千円という事になるので、まあそんなところか、という気がしないでもない。

それよりテレビ本体はいくらしたのだろうと見てみると、さすがに高い。そのの当時の超ハイテク機器である。
前年の昭和27年発売(本放送の前に試験放送とかあったのだろう)シャープ14インチ(もちろん白黒だが)「175000円」となっている。
“十七万五千円”というと(どうでもいいが、昭和25年生まれの僕が2歳という事になるが)国民の平均月収が一万円おそらくなかったのではないかと思う。
一般人の年収以上はもちろん、現代の高級車の値段くらいではなかろうかと思う。初年度の866人、東京の裕福人達が買ったのであろう。

続けてさっさといってみよう。
1959年(昭和34年)皇太子(現天皇)のご成婚をテレビで観ようと、ドンと増え、その年には200万台に達したそうである。
そして、1966年(昭和39年)東京オリンピックでドドーンと増えたようである。
実は我が家もそうであった。比較的遅い方である事は間違いない。
まだ白黒でカラーテレビはその数年後から始まったようである。

---------なにやら簡単に書くつもりがちょっと長くなってしまった。
本題は今からなのである。

その白黒(モノクロ)時代、近所に住んでいる我がお婆ちゃんの言葉が印象に残っている。
お婆ちゃんだからそれなりのお歳、夜に限らずよく寝ながらテレビをみる。 そこで言った言葉が、
「ここ(手元)でテレビを付けたり、消せんもんかねえ〜ほんのこつ・・・」

その時はズボラな事を…と思いながらも「なるほど」と思ったものである。
やがてお婆ちゃんの希望通り、リモートコントロールスイッチ(リモコン)が出来るのだが、残念ながらその頃には亡くなっていた。(さぞ喜んだろうに)
それからリモコンどころかタイマー(スリープ)になり、それどころか今では誰も観ないと自分で電源を切るものまであるようである。(エアコンなどにもある)

冒頭に書いたように、我が地デジ対応テレビであるが、昼間電気を消し、ほどの良い薄暗い中で、「さすがに綺麗に映るもんだなあ〜」とアホヅラしながらボーッと観ていると、心なしか画面の明るさが少し落ちたような気がする。
はて?この暗さだと電気をつけると画面が暗すぎはしないかと思い、付けてみると特に違和感はない。
ようするにブラウン管の時はリモコンで「省エネボタン」もしくは、部屋を真っ暗にした時など「おやすみボタン」で切り替えていたが、今のテレビは自動的に部屋の明るさに応じて調節してくれるようである。
・・・なるほど!いやはや便利になったものである。

今のところタイマー予約を除き、チャンネルの切り替えなど物理的にリモコンを通じ人の手がまだ必要であるが、やがて「××チャンネル」と言葉を言っただけで・・・それより“言葉などいらない”頭の中だけで全てをコントロール出来るようになるのかもしれない。(たとえば障害者のために、もうすでにあるのかもしれない)

去年買ったエアコンなども「ひとセンサー」なるボタンがあり、エアコンに近い位置から少し離れると、その方向にさり気なく冷気(暖気)を送ってくれるようである。(気のきくやつだ)

とにかく便利になったものであるが、先日“これこそ便利”というものを見つけた。テレビではない。

その名も「ぬぎッパ」、といってベランダなどに置くゴムのサンダルであるが、いちいち履く向きを変えるのは“めんどう”だということで、どっち向きでも履けるという「すぐれもの」である。

どうなっているかというと、一言でいうと「鼻緒がない」。というか足先を覆っていない。
足の甲を覆うアッパー(やや広め)がサンダルの真ん中についており、多少前後に動き、どっちから足を入れてもフィットするので、いちいちサンダルの向きを変えなくてもよい、という何とも便利なものなのである。
向きがないので形は前後同じ形、例えるならヒョウタンの口の部分を切ったようなものを平たくした、と想像していただけるといいかもしれない。
これを読まれた方、どうだろうか?。

ここまでくると、便利というより「ズボラ」もここまで来たか、という感である。が、う〜ん、便利とズボラの境がむずかしい。

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