能 【半蔀】のあらすじ
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名乗りを済ませたシテは、一旦幕の中に入り、衣装を変えて後シテ(夕顔)となって登場します。前シテの里女に対し夕顔という位のある女性を表す扮装です。
後シテ
露草が一面に生い茂り、辺り暗闇の中 朽ち果てた家の竹垣には夕顔の蔓がからみ、白い花を浮き上がらせています。
誰住む筈もない茅屋から 昔をしのぶ女の声が、かすかに聞こえてきます。
”半蔀”の中に入る
その昔源氏との逢瀬を思い出すにつけ ただ訳もなく泣けてくるのです・・・