新聞等で見る順教寺
『同朋新聞』2017年2月号(真宗大谷派宗務所)より 
                       現在を生きる 通信員レポート
 石川県金沢市北寺町、金沢港にほど近い順教寺では「ともに生きることを学ぶ」をテーマに、輪読会や、『歎異抄』に学ぶことを課題とした聞法会が開かれている。そのほか、絵本を輪読する子ども会を毎月行うなど、熱心に活動されている。取材した日はお勤めと法話があり、その後、参加した方々がぜんざいを食べながら、法話の内容について話し合う光景が見られた。
 参加者の一人である清原由美子さんは、同朋の会のことを「住職の細川公英さんが一生懸命に聞法されている中で感じていることを素直に話され、自身の学びの場として大切にしている姿勢に惹かれている」と話してくださった。以前は教育の現場に携わっていたという清原さんは、「子どもたちと接する時には自分は良いこと・正しいことをしているという思いがあった。だけど教えを聞く中で、今まで自分は子どもたちのために頑張っていると思っていたことが、自分のためだったということに気づかされた」と話す。そのような歩みをとおし、教えを聞き続けるという強い気持ちをもったという。
 昨今、お寺に来る人が少なくなっていると言われることも多いが、清原さんは「聞法会とは本来、自分自身の学びの場。人を集めることばかり考えているとご機嫌取りになってしまう場合もある。参加人数が少ないことで、よりじっくりと教えを聞くことができるという良い面もある」と話されていた。
 順教寺の同朋の会は25年続いているという。聞法の場を開くということについて、住職の細川さんは、「浄土真宗の本堂は「聞法道場」。そこに身をおく住職の使命は親鸞聖人が生涯大切にされた仏法・お念仏の教えを聴聞させていただくことにつきます。私自身に教えを聞く姿勢ができているのかどうか、お寺が教えを聞く場として開かれているかどうか、自分自身の姿勢が問われています」と熱い思いを語ってくださった。今回の取材をとおして、自分自身の学びの姿勢をあらためて問われることとなった。
金沢教区通信員 庵 綱見
『南御堂』2014年9月号(真宗大谷派 難波別院発行)より 

「私とお寺」
 お寺の本堂を子どもたちに開放し、一緒に「正信偈」を勤めたい。その願いのもと「じゅんきょうじ 絵本の会」を立ち上げました。お蔭さまで、毎月1回、今年の6月で100回目を開催することができました。また、
201110月には、本山から「あかほんくん」を迎えて、「しんらんしょうにん750回こども御遠忌」を勤めました。
 最初に全員で「正信偈」のお勤めをした後、東本願寺からいただいた「絵本100冊」を中心に、絵本の読み聞かせを行います。それまでは、読み聞かせの経験もなく、当初は戸惑ったこともあったのですが、子どもたちが真剣に聞いてくれることが何よりも嬉しく、励みになっています。絵本は素晴らしいですね。
 月によっては、ひとりであったり、誰も来ないこともありますが、続けていると、新しいお友だちが来てくれたりもするから不思議です。やはり継続することが大切なのですね。
 心がけていることはとにかく無理をしないこと、そして私自身が楽しむこと。真宗のお寺という、かけがえのない場にご縁をいただき、子どもたちと触れ合えることの有難さをおもうとき、会を設立した願いを憶念し、これからも続けていきたいとあらためて思うことです。 どうぞ、お友だちを誘ってお寺に遊びにきてください。心よりお待ちしております。

月刊『同朋』平成25年10月号(東本願寺発行)「お寺ワンダーランドC」より 
順教寺の絵本の会
 「お寺で子どもたちと交流の場を持ちたい」という細川公英住職の願いから始まった絵本の会。正信偈のおつとめの後、集まった子どもたちに絵本や紙芝居の読み聞かせを行います。本堂には、東本願寺の企画「絵本100冊プレゼント」で当選した本を含め、200冊近くの絵本が。「この会をお寺と子どもたちのかけはしとして、子どもたちの成長をあたたかく見守っていきたい」と細川住職。 
『真宗』平成24年7月号(東本願寺発行)「書棚」のページより 

本書は、2011年にお迎えした宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌の記念Uとして、金沢教区順教寺公開仏教講座において、宮城師(真宗大谷派本福寺前住職、九州大谷短期大学名誉教授)からご法話いただいたものを一冊にまとめたもの。(Tは松本梶丸師法話集『知恩報徳』)
 毎回のテーマは、「教育」(02)、「人生の豊かさ」(03)、「いのち」(04)、「宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌を迎えるにあたって」(05)
 200510月、最後となったご法話の中で、師は「法が私を生かし、私を歩ませてくださる。そういう法にどうぞ出遇ってほしい、目覚めてほしい。そういう叫びを生涯をあげて残してくださっておる。それが宗祖親鸞聖人と呼びうる所以でないか。」と、語っている。
 全編を通して「私にとって宗祖親鸞聖人とは」(順教寺御遠忌テーマ)を改めて問いかける内容となっている。
 表題・題字は師による揮毫「咲きて清浄 散りて清浄」をそのまま使用、合わせて六編の書も収録。
 なお、本書は「順教寺ホームページ」からも注文可能。

『真宗』平成23年8月号(東本願寺発行) 「書棚」のページより 
 本書は、宮城師(京都教区本福寺前住職、九州大谷短期大学名誉教授)が、金沢教区順教寺の第一回公開仏教講座(二〇〇二年十月)において、「教育」をテーマに講演されたもの。
 まさに「やり直しのきかない時代」にあって、私たち大人は家庭・学校・社会の中でいかに子どもと接しているのか。「対策はあるけれども悲しみがない」という指摘が厳しく問われてくる。宮城師は、様々な人間関係を生きる私たちが「共に凡夫の事実に立ち」、「人間というものを根本から問い直したとき初めてそこから道が開かれ」、「人間の持っている、強さ・弱さ、美しさ・醜さすべてを、人間の事実としてまるまる受け止めていけるそういう力をお互いに育みあうことが大事な問題である」と語っている。
 なお、本書は「順教寺ホームページ」からも注文可能。 
『北陸中日新聞』(2010年10月16日付)より 第七回教育講演会 
 子どもたちの素直な心を伸ばす教育を掲げ、著書「いのちの教科書」で知られる元小学校教諭金森俊朗さん(北陸学院大教授)の講演会が十六日、金沢市北寺町の順教寺で開かれる。同寺では、地域住民をはじめ、子育て中の父母ら多くの参加を呼び掛けている。
 金森さんを講師に招き、毎年この時期に開かれている恒例の教育講演会で、七回目。親子の絆やコミュニケーション能力をテーマとし、自然の素晴らしいさ、友情の広がりの大切さなどを説く。
 今回の演題は「親と子どもが共に学び合うとは」。午後二時から一時間半ほど。参加者との質疑応答もある。 
『おやまごぼう』(2010年6月号 真宗大谷派金沢別院発行)より 
                       順教寺公開仏教講座開催
 五月十八日、金沢教区第七組、北寺町の順教寺にて第九回「順教寺公開仏教講座〜宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌を迎えるにあたってE〜」が開催された。二〇〇二年より年に一度開催されるこの講座に、今回は、御遠忌記念で出版された松本梶丸師法話集『知恩報徳』(順教寺発行)におさめられた松本氏の言葉を縁に、大谷大学名誉教授の幡谷明氏を講師に迎え、『委託と応答〜知恩報徳の歴史〜』という講題のお話であった。当日は、県内外より訪れた多くの人びとが、本堂を埋め尽くした。
 氏は法然上人八〇〇年大遠忌、親鸞聖人七百五十回御遠忌というお二人の御遠忌をお迎えするにあたって、その御遠忌にどう遇わせて頂くかを思う時、法然上人と親鸞聖人のお二人の関係を改めて大切に頂戴しなければならないのではないでしょうかと述べ、お二人の関係を「委託」と「応答」の関係であると確認された。
 委託とは、生涯をかけて顕かにした如何なる人々にも真の宗に目覚めさせる教えを、世に伝えることを委ねるということ。また応答とは、その教えに出遇ったものが生涯をかけて師の恩徳に応え、その教えを正しく世に伝えていくことである。
 聖人は、「よきひと法然」のただ念仏の教えに出遇い、その恩徳に報い生きた一人の念仏者であり、皆と朋に真宗門徒の一人として生涯を尽くされた方である。このよきひと法然の委託に応答する親鸞聖人の姿は、同時に今、真宗を学ぶ私たちの委託の言葉として託されているのだと、氏は語られた。その幡谷氏の姿はまさに聖人の言葉、先達の言葉、朋の言葉を心に憶念しながら、その恩徳を報じ続ける一人の念仏者そのものに感じられた。(谷涼雅編集委員)
 
『真宗』平成22年1月号(東本願寺発行) 「書棚」のページより 
 本書(『知恩報徳』順教寺発行)は、2008年に亡くなられた松本梶丸師が、金沢教区順教寺の報恩講において法話された四編「父母の恩は一生の恩、仏恩師恩は永劫の恩」「報恩と供養」「帰命の一念」「柔らかな心」を収載したもの。
 かつて日本人に伝統されてきた「おかげさま」ということばが、現代において消えていく傾向にあって、親鸞聖人や蓮如上人、先人のご恩に報いることの大切さを説いている。松本師は、「親鸞聖人のご恩をいただくということは、単に「おかげさま」と言うていることだけでなく、ご恩をいただくからにはそのご恩をどのように表現していくかという仕事がある」と語っている。
 一年に一度の報恩講、五十年に一度の御遠忌法要を、私たちがどのようにお迎えすべきであるのか、その姿勢を鋭く問いかける内容になっている。
 『北国新聞』(2009年10月11日付け)より  教育講演会
 真宗大谷派順教寺の教育講演会は10日、北寺町の同寺で開かれ、金森俊朗北陸学院大教授が「いのちに触れる・・今、親・大人が子どもと共にできること」と題して話した。金森教授は「子育てや教育の場で、自然との一体感を持つことが一番大事」と述べ、植物の名前を子どもに教えることなどを勧めた。
 『北陸中日新聞』(2008年11月16日付)より 秋のおはなし会
 かほく市高松の自宅で手作り文庫を開いている細川律子さんが十五日、金沢市北寺町の順教寺で、地域の子どもたちを迎えて絵本や詩の読み聞かせ会を開いた。
 岩手県出身の細川さんは小学校教員を経て、約三十年前に石川県に転居。エッセーなどをつづる傍ら自宅に「はまなす文庫」を設け、朗読会や民話の語りなどを続けている。
 この日は同寺近くの親子ら約二十人を前に、詩や絵本、昔話などを朗読。やわらかい語り口でキノコや落ち葉などをテーマにした詩を読み上げ、子どもたちを物語の世界に引き込んでいた。 
『おやまごぼう』(2007年12月号 真宗大谷派金沢別院発行)より
見せてーま TEMPLE F
開かれてこそ、居心地がよい本堂に!
 「子ども報恩講」が勤まると聞き、金沢市北寺町の順教寺を訪ねました。
 本堂内には、ぐるりと法話が張られ、書籍法話のMD、本山の『絵本百冊プレゼント』に当選した絵本が所狭しと並び、子どもや大人の様々な作品や教化活動の写真が掲示されており、老いも若きも居心地の良い時間が過ごせそうな本堂でした。
 まず、お勤めのきん役がじゃんけんで決められ、十四人の子ども達と近所の大人達が声を合わせ「正信偈」を勤めました。続いて細川公英若院が、身近な食べ物を通して「様々なお陰や命をいただいて生きている私たちです。そのご恩を感じ、感謝して欲しい」と法話されました。
 絵本の読み聞かせの後、「キッズ・なかよしコンサート」で、弦楽四重奏によるモーツアルトやバッハ、童謡やジブリのメドレーを楽しみ、最後に皆でおやつを食べながら次回の忘年会のチラシを嬉しそうに見る子ども達でした。
 定例の同朋会である「二十日講」正信偈親鸞聖人を学ぶ会の他にも花まつりやバーベキューなど、多くの行事が行われています。順教寺独自のテーマ「ともに生きることを学ぶ」が、そのままこの居心地のよい本堂になっていると感じられました。
(石井 澄江)
『北陸中日新聞』(2007年9月23日付)より 親子で歌おうコンサート
 金沢市生まれのソプラノ歌手直江学美さんと子どもたちが一緒に歌う催しが二十二日、同市北寺町の順教寺であり、近くの親子連れなど約二十人が声を合わせて童謡やポップスを歌った。
 直江さんは「春の小川」「七つの子」「雪」など四季の歌をピアノに合わせて披露。続いて全員で立ち上がって「さんぽ」「大きな古時計」「世界に一つだけの花」などを歌った。子どもたちは音楽に合わせて行進したり手拍子を打ったりしながら、楽しそうに歌っていた。
 毎月恒例の絵本の読み聞かせに合わせて順教寺が企画した。
『真宗』(2006年8月号 真宗大谷派発行) 「今月のお寺」(P。61)より
  よき人の支えとともに寺を開く
 取材を試みたこの日も平野喜之氏による「『教行信証・総序』に学ぶ会」が行われていた。ここ順教寺は、候補衆徒・細川公英さん(四十歳)を中心に、講や行事が年中行われているので、寺院本来の姿、つまり聞法道場となっている。                                                     
 順教寺は独自にテーマをたてている。聞法のテーマに「ともに生きることを学ぶ」、そして七百五十回御遠忌のテーマに「私にとって宗祖親鸞聖人とは〜あなたは何に依って生きていきますか?」を挙げている。これらのテーマを実践するという姿が、これだけの行事を催している姿そのものであり、その関係性は必然的と言ってもいいのかもしれない。
 その中心に毎月の「二十日講」「学ぶ会」がある。
 そして、毎月第三土曜日に「絵本の会(こども会)」があり、今年で三年目になるという。機関紙『真宗』で掲載されていた「絵本百冊プレゼント」に応募し当選され、絵本の贈呈を受けて発足された。三歳児から小学校の四年生ぐらいまで、二十人から三十人ぐらいが集まる。読み聞かせの間は真剣な眼差しで聞いているという。絵本はこどもだけのものと思われがちだが、今の私が教えられていることに気づくことが大切だと力強く細川さんは言われる。
 また、個人的に興味を惹いたものとして、「MD Library」なるものがある。これはこの日の講義はもちろんのこと、宮城先生松本梶丸先生藤場俊基先生、古いところでは平野修先生の講義をおさめたMDが所狭しと並んでいる。「子や孫の世代までなるべくきれいな音で残したい」と。さらに、本堂を挟んで並んでいる「順教寺伝道叢書」は現在全五巻。こちらは字で残す。いかにして次世代まで伝えていけるのかは我々にとって非常に大切な視点だ。その使命感のようなものがひしひしと伝わってくる。また、現代という時代性も見据えて、「順教寺ホームページ」を開設し、情報も広く公開している。
 このようにご活躍の細川さんにも動くきっかけがあった。それはある研修会の時、講師から「勉強会を何か一つだけでも持つこと」「寺報を発行すること」という、この二つを具体的に勧められたことにある。
 「寺に生まれて、いろいろな方のご恩をいただきながら、私は何を返していけるのか」ということを常々思いながら、やればやったで「やってあげている」という自分の意識と格闘の毎日という。「自分なりにやってみる」という覚悟と、「よき人」の支えが、寺を本来の姿へと導いている。
                                   (金沢教区通信員 鳥越 巌)
『北陸中日新聞』(2005年5月30日付)より 宗祖親鸞聖人750回御遠忌お待ち受け法要
 金沢市北寺町の順教寺で二十九日、作家五木寛之さんが、慈悲をテーマに講演し、心に潤いを与えることの大切さを呼びかけた。
 同寺で行われた浄土真宗の宗祖・親鸞聖人の七百五十回御遠忌のお待ち受け法要の記念講演として五木氏が登壇。市民ら約二百人を前に「慈のこころ、悲のこころ」の演題で講演した。
 国内で年間約三万五千人が自殺する背景について「日本人の心が乾いているから」と分析。戦後、建築工法が湿式から乾式に変化するにつれ、社会システム全般に潤いが失われつつあると説明した。その上で「人と人をつなぐ『慈』の心と、自分の無力さを知ることで相手を思いやる『悲』の心を見つめ直すことで心に潤いが与えられ、生への感謝の気持も芽生えるのでは」と語った。
 聴講した市民らはいずれも穏やかな表情を浮かべ、静かに耳を傾けていた。
北国新聞』(2005年5月30日付)より 宗祖親鸞聖人750回御遠忌お待ち受け法要
 金沢市北寺町の真宗大谷派順教寺で二十九日、親鸞聖人の七百五十回御遠忌が営まれ、作家の五木寛之さんが、門徒や一般の参列者を前に「慈のこころ、悲のこころ」と題して記念講演した。
 御遠忌では細川公英副住職が読経した。続く記念講演で五木さんは、日本の年間自殺者が三万人を超えたのは心の渇きに原因があると指摘し、「情に代表される湿った人間関係を振り返る必要がある」などと話した。
『北陸中日新聞』(2004年8月22日付)より 教育講演会
 子どもたちとの触れ合いをモットーに「いのち輝く教育」を実践する小学校教諭・金森俊朗さんの教育講演会は二十一日、金沢市北寺町の順教寺で開かれた。
 金森さんは「仲間とつながり、ハッピーになる」という教育思想を掲げ、生命の大切さを訴える「いのちの授業」を実践。大胆で率直な指導方針は教育界をはじめ、医療・福祉関係者からも注目を集め、全国各地で講演活動をしている。
 一九九七年には中日教育賞を受賞。二〇〇三年に「金森学級」の一年を追ったNHKのドキュメンタリー番組は反響を呼んだ。今年四月から本紙朝刊に「教育輝く!」を月二回連載している。
 会場の本堂には親子連れら約三十人が集まった。金森さんは「輝き合って生きる」をテーマに講演。「子どもたちは自分の意見を聞いてくれる人がそばにいると安心する」とし、大人たちの心にこそゆとりが大切だーと強調。その上で「子どもと向き合い、学校や社会を取り巻く問題を解決する誠実な姿を見せることを心掛けてほしい」と呼び掛けた。